日本での運動会あるいは体育祭

October 7th, 21:32

(学校および幼稚園の運動会に参加しての印象)

9月の初め、夏休みの後に子供たちが学校や幼稚園にもどるとき、スポーツの祭典にむけて緊張した辛抱づよい準備が開始される。

これは、伝統的な重要なイベントで、子供も大人も非常に真剣に取り組む。　このイベントにむけて非常に綿密に慎重に準備される。したがって、学童には毎日2〜3コマの体育の授業がある。

一方では、9月のまだ暑い天候(30〜34℃)を考えると、これは大きな負担であるが、もう一方では、これは人生のための体力的な準備であり、耐久性にたいする試練でもある。　この試練は、ついでに言うと、全ての者がパスするわけではない。　テレビでは、ときどき、何人かの子供たちが（熱中症で）意識不明になったと伝えている。

日本の大多数の県では、この体育祭は学校では9月に、幼稚園と保育園では10月の始めに行われる。　しかし、いくつかの学校および地方で、例えば北海道では体育祭は5月に行われる。

この体育祭を運動会というが、「運動」とはロシア語では「スポーツ」と訳し「会」はロシア語で「祭日、休日、出場」と訳すことができるだろう。　これは10月8日の国民の祝日「体育の日」に対応するものである。

一般に日本の教育機関では、スポーツに多くの関心と時間が割かれている。　幼稚園（保育園）と小学校では、種々のスポーツや訓練に基本的な強調がおかれている。

長距離ランニングや縄跳びは特にポピュラーである。　これらのスポーツは学校の義務基準に含まれている。　　学校には多くの運動部がある。

先生との話し合いの後、驚いたことを今でも思い出す。　私は自分の娘が基本科目で良い成績をおさめていることに関心があったのだが、先生（女性）が繰り返して強調したことは、私の子どもが縄飛びで、前回よりも、1分間に3回以上跳べたら、その名前を栄誉掲示板に書くだろうと。

種々の学校で運動会は通常日曜日に行われるが、時には土曜日のこともある。　これは全ての親が来れるようにするためである。

親と小さい兄弟姉妹だけでなく、祖母と祖父も来る。

私が見るには、日本の人たちはこの行事を本当に楽しみにおごそかに待っている。　幼稚園では運動会は通常9時から１２時まで3時間続く。

早朝から音楽がなり、親と子供は高揚した気分で集まってくる。

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多くの家族が、よい席とビデオカメラを設置するのに良い場所を取るために、はるかに早い時間、8時ころからやって来る。

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ところで、幼稚園や学校はこの日にむけて早くから飾りつけがなされている。

子どものパフォーマンスは非常に感動的で、美しく、多彩で、劇的にされている。　私たちの幼稚園では、例えば、鼓笛隊、ダンスグループ、

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うさぎちゃんととらちゃんのちびっこ楽団の演奏、

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アニメの主人公たちの面をつけた子供たち。

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親や小さな妹、兄弟、祖母および祖父さえ！が参加する多くの演技や競争があり、

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競技は多様で子供たちはグループの中で競争する。　　伝統的な競技はリレー、綱引き、

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玉いれ、各グループの子供たちの帽子の色をした巨大な玉ころがし。

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体育祭の終了にあたって、校長先生はすべての参加者に祝辞を述べ、子供たちにメダルと褒美を与える。

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学校のこの行事は非常に真剣に取り組まれ、多くの時間が割かれる。

それはグループ全体の勝利のための個人の努力の結集というアイデアによって貫かれている。　実際のところ学校全体が２つの色、赤と白、に分けられ子供たちはその色の帽子をかぶる。

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非常に大きな学校の場合はもう一色、ダークブルーか黄色が追加される。

私たちの県ではほとんどすべての学校では各学年は縦割りに赤と白の色をもつ。　日本では小学校は6年まであるので、赤もしくは白の総数は非常に大きい。

運動会の競争が進行するなか、どちらがより強いかが現れてくる。　そして勝つか負けるかは1年生にはじまり全学年の全てのできばえにかかってくる。

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その中（採点項目）には選手たちの劇場的遊戯あり、

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ダンスあり、そして競技者への応援の仕方もある。

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その故にチャンピオンや熱烈な応援団、自分のチームに点数をもたらした者たちは勝利に誇りを感じる。

色々な競争が準備される、伝統的なものだったり毎年更新されるものだったり。

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年長の学童たちはスポーツでも、またアクロバットの型でも十分に高いできばえを示す。

先生チームと子供チームのリレーで歓声が沸き起こる。　子供たちの方が速かった。

競技は8.30に始まり終わるのは15時を過ぎる。　親たちはずっと地面に（特別な敷物の上に）、競技場のまわりに前日に張られたテントのしたに、すわって子供たちを応援する。

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人々は無秩序に場所をとるのではなく同じ部落に住むグループごとにまとまっている。

12時から13時までは昼休みで、子供たちは家族のいるテントの下に行き、朝母さんが丹精こめて詰めてくれた食べ物、日本語ではベントウを食べる。

正直言って７時間も暑い中を坐っているのは信じがたいほどしんどい。　それでも面白い。　競技の雰囲気に引き込まれる。

応援して、叫んで、がまんして、失望する。　わがチームが勝ち始めてきたときはなんと嬉しいことか。　私たちの学校ではここ１１年間赤組が勝ってきたが、今年は白組が勝って、子供たちの喜びは限りがない：色々な学年が勝利に交じり合い、跳ね跳ねし、叫び、抱き合い、うれし泣き。

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勝利者たちには次の競争まで学校の旗が厳かに授与される。校長先生が閉会の辞で学童たちにスポーツでの活躍を呼びかける。